牡丹と川瀬敏郎

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    齢とともに花の好みもかわってくるようです。昔は、牡丹の美しさを率直に受け止めることができませんでした。牡丹が持つ華やかさ、豊かさが、若い頃の私には、まばゆすぎたのかもしれません。これから咲き始める大山蓮華、半夏生のような、清冽でひとつの方向を見つめるような花が好きでした。

     

    庭木も紅葉のような季節の移ろいを感じさせる柔らかなものが好きで、落葉したあとのの寒々しい景色も味わいとして受け止めることができました。

    松は苦手だったのは、常住性や誰からも好かれることが通俗的に見えたからです。

    変わらなくそこにあることが、今では逆に安心を覚えます。

     

    フォーシーズンホテル椿山荘の庭園の牡丹です。

     

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    お茶席での青磁瓶に活けられた牡丹と違って、宋元画や今流行りの若冲、抱一など絵画では、複数の牡丹が描かれています。

     

    牡丹がどのように活けられているのか、ふと思い立って、牡丹、生け花、立花、池坊などでパソコン検索してみました。

     

    結果は、活けられた牡丹より、地植えされた牡丹のほうが、はるかに妖艶で豊かで溌剌としていて、牡丹を活ける必要などあるのかというのが正直な感想でした。

     

    それでも、検索を続けると、一画像だけ地植えに勝る優れた作品がありました。だれかとみて見てみたら川瀬敏郎です。

     

    やはりという思いと、他に人はいないのかというがっかりした思いが交錯しました。

     

    川瀬さんが我が家に遊びに見えたときの写真です。

     

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    彼のために牡丹を活けて出迎えたのですが、そんな恐れを知らない行為ができたのは私が、素人だからです。

     

    以前のように記念撮影でVサインしてもらえませんでした。

     

    何故ですかと聞くと、弟子にたしなめられたとのことでしたが、実は私も若い人のVサインは嫌いです。

     

    権威ある方だからこそ、あえてお願いしたのですが、川瀬さんの権威にすがるお弟子さんたちには、その意は伝わらなかったようです。

     

     


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