白描展 奈良

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    大和文華館の「白描の美」へ行ってきました。

     

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    白描とは、墨線のみで描かれた画のことです。

     

    図像抄も優れていますが、私は、絵巻における切ないほど繊細で流麗な線に、とりわけ魅了されます。

     

    制限された禁欲的な表現方法ゆえに、見るものをして、艶やかな、華やかな雅を逆説的に感じさせしめる知的な遊び心のようにも思えます。

     

    こういった慎み深い美学が日本の根幹であることは、この時代、解かりづらいのかもしれません。

     

     

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    今回、江戸期の絵師、高久隆古の白描にも見るべきものがあったのは、収穫でした。

     

     

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    大きな金柑の樹かと思ったら、橘でした。

     

    在原業平、手植えとのことでした。

     

    嘘です。

     

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    食用には適しないと、ものの本には書いてありますが、そんなことはありません。水っぽいけれど、それほど酸っぱくないので、伊勢物語の時代にも、あれこれ重宝がられたことでしょう。

     

    伊勢物語絵では最も古いとされる伊勢物語下絵巻梵字経の残欠は、ここの美術館が一番所有しています。

     

    解説を読むと、「拙いながらも伸びやかで自由な表現である」などと書いてあります。

     

    白畑よし先生も悲しむことでしょう。

     

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    途中より、霰まじりの雪も降ってきました。

     

    五色椿で有名な白毫寺が今回のゴールです。

     

    鄙びた寺だからこそ、五色椿が似合うと感じる、当たり前のことですね。

     

     

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