葦毛湿原の七月

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    葦毛湿原、平日は空いてます。

     

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    サントリー美術館「絵巻マニア列伝」と銀座「ブランデール」のチョコレート

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      仕事で東京へ、翌日サントリー美術館「絵巻マニア列伝」に行ってきました。最終日。

       

      知人の日本美術の学者さんが、「山本さん行かなきゃあ」とのことで、うろうろしちゃいました。

       

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      もちろん撮影禁止ですから、玄関のポスターの写真です。

       

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      「玄奘三蔵絵巻」藤田美術館蔵14世紀

       

      龍窟で礼拝を続けると仏の姿が浮かび上がるシーンです。

       

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      柄香炉の向こう、礼拝する法師の前の花は、昔見たときには、玄奘三蔵が自ら手向けたものだと思ってました。

       

      何の花かと、問うことのできない表象の花です。三蔵法師が、供えた花ではなく,柄香炉より香の煙が漂っている表現がされているので、仏とともに、煙のなかに思念として浮かび上がった花でしょう。中国、14世紀は、元から明へ移行した頃です。李朝に通じる穏やかでのんびりした雰囲気も感じられますが、唐から宋の時代の伝統の匂いも漂います。他の渓谷の景色のなかの風景描写の物に比べるとその違いが、はっきりしています。宝相華の表現です。

       

       

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      かわってこちらは、「絵師草子」です。 やはり14世紀です。

       

      喜び踊り狂う人達の中央には火鉢があります。よく見ると文様が描かれています。

       

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      以前、橿原考古資料館で撮影した火鉢です。

       

      つくられた時代は13世紀後半から14世紀でしょう。六葉に区切られていて、これを輪花といいます。肩には印花と言って、スタンプを押し当てた巴文様があります。鎌倉出土の漆器や古瀬戸も、やはり印花紋があり、この時代の流行でした。この絵巻の火鉢は奈良火鉢と思われます。

       

       

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      奈良火鉢ということをこのときはじめて知りました。

       

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      瓦質土器といって、瓦と同じ作り方です。中世の街や社寺では器、鍋、釜などの瓦器が発掘されています。

       

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      予定を早めて、スウィーツを求めて銀座をうろうろしてしまいました。

       

      あっちの店も甘〜まいぞ、こっちの店も甘〜まいぞで、銀座は、田舎者には誘惑の多すぎる街でした。

       

       

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      結局、「ブランデール」のチョコレートに負けてしまいました。

       

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      無理無理の、コジャレて作った美味しさでないことが素敵です。

       

      欠点は店員さんが、皆スリムなこと、これってチョコっと嫌味でない?っていう女心が、ふと芽生えました。

       

      ほんとにほんとに、店のチヨコレート食べてるのかしら、疑問符。


      牡丹と川瀬敏郎

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        齢とともに花の好みもかわってくるようです。昔は、牡丹の美しさを率直に受け止めることができませんでした。牡丹が持つ華やかさ、豊かさが、若い頃の私には、まばゆすぎたのかもしれません。これから咲き始める大山蓮華、半夏生のような、清冽でひとつの方向を見つめるような花が好きでした。

         

        庭木も紅葉のような季節の移ろいを感じさせる柔らかなものが好きで、落葉したあとのの寒々しい景色も味わいとして受け止めることができました。

        松は苦手だったのは、常住性や誰からも好かれることが通俗的に見えたからです。

        変わらなくそこにあることが、今では逆に安心を覚えます。

         

        フォーシーズンホテル椿山荘の庭園の牡丹です。

         

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        お茶席での青磁瓶に活けられた牡丹と違って、宋元画や今流行りの若冲、抱一など絵画では、複数の牡丹が描かれています。

         

        牡丹がどのように活けられているのか、ふと思い立って、牡丹、生け花、立花、池坊などでパソコン検索してみました。

         

        結果は、活けられた牡丹より、地植えされた牡丹のほうが、はるかに妖艶で豊かで溌剌としていて、牡丹を活ける必要などあるのかというのが正直な感想でした。

         

        それでも、検索を続けると、一画像だけ地植えに勝る優れた作品がありました。だれかとみて見てみたら川瀬敏郎です。

         

        やはりという思いと、他に人はいないのかというがっかりした思いが交錯しました。

         

        川瀬さんが我が家に遊びに見えたときの写真です。

         

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        彼のために牡丹を活けて出迎えたのですが、そんな恐れを知らない行為ができたのは私が、素人だからです。

         

        以前のように記念撮影でVサインしてもらえませんでした。

         

        何故ですかと聞くと、弟子にたしなめられたとのことでしたが、実は私も若い人のVサインは嫌いです。

         

        権威ある方だからこそ、あえてお願いしたのですが、川瀬さんの権威にすがるお弟子さんたちには、その意は伝わらなかったようです。

         

         


        山里の山桜

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          孫と山里の散策。

           

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          大和絵 春日宮曼荼羅の世界が広がります。

           

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          雉の夫婦がいました。雌は隠れていています。

           

          何故、昆虫も動物も人間以外は雄が派手なのでしょう。

           

          雄のほうが、選らばれる存在だからでしょうか。

           

          だとしたら、人間は雌のほうが選ばれているということになりますが、納得でしょうか。

           

           

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          いつもの一本桜

           

          この下には、昔のなつかしい記憶が埋まっています。

           

          枯れる寸前までいったけれど、どうにか復活してくれそうです。

           

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          藤は水上げがことのほか悪いので、酒につけて持ち帰りです。

           

          うまいこと活けられますでしょうか。

           

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          クレソンの花は可憐なのです。

           

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          ちょっと登ったところです。


          山桜を探して

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            花見と言えば、私は山桜

             

            品種改良された桜は、見られていることを意識して咲いているようで酔えない

             

            普門寺付近

             

            例年より遅い まだちらほら

             

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            神社の参道

             

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            ここもまだまだ

             

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            鉄瀉色の大東亜戦争従軍者碑 何か言いたげ 

             

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            国民のための国民による政治がなかった、少し前の時代の話

             

            桜は、あきらめて、別の広がりのある場所に移動

             

            まずは、冷酒を流し込む

             

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            お米屋さんで買ってきた鮭と梅干のおにぎりとおかず三品

             

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            美味しくいただきました


            豊橋動物園

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              外孫三人と動物園へ

               

              北極の白熊と北海道のヒグマが偶然出会って結婚したらどんな子供ができるのか、ふと考えてしまいました。

               

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              カバの先祖は象だということを発見しました。

               

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              井上治著「花道の思想」を読みました。

               

              何故、室町時代に突如華道ができたのか、華道以前の真行草と華道のそれと何がどうちがうのか。立てるというは作庭の立てると何がどう違うのか。答えはそこにありませんでした。

               

              聳えるビルが永久不動の真、移ろう景色を見せる樹木は行、そしてそれを眺める私は草なのでしょうか。

               

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              野草が、私を楽しませてくれました。

               

              水芭蕉

               

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              カタクリ

               

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              猩々ばかま

               

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              破れ傘

               

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              一輪草

               

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              萱草(かんぞう)

               

              萱草は別名、忘れ草といわれ、忘憂させてくれる草として、万葉集の時代より愛されてきました。

              そのもとは中国、詩経の時代よりあります。

              伊勢物語100段「忘れ草おふる野辺とは見るらめどこはしのぶなりのちも頼まむ」などのように、中世では忍草(軒しのぶ)とセットで表現されることがよくあります。

               

              忘れ草としのぶ草が何故セットなのかは、納得させてくれる解説はありませんでしたが、私なりに考えてみました。

               

              その報告は、また次回。

               

               

               

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              白描展 奈良

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                大和文華館の「白描の美」へ行ってきました。

                 

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                白描とは、墨線のみで描かれた画のことです。

                 

                図像抄も優れていますが、私は、絵巻における切ないほど繊細で流麗な線に、とりわけ魅了されます。

                 

                制限された禁欲的な表現方法ゆえに、見るものをして、艶やかな、華やかな雅を逆説的に感じさせしめる知的な遊び心のようにも思えます。

                 

                こういった慎み深い美学が日本の根幹であることは、この時代、解かりづらいのかもしれません。

                 

                 

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                今回、江戸期の絵師、高久隆古の白描にも見るべきものがあったのは、収穫でした。

                 

                 

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                大きな金柑の樹かと思ったら、橘でした。

                 

                在原業平、手植えとのことでした。

                 

                嘘です。

                 

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                食用には適しないと、ものの本には書いてありますが、そんなことはありません。水っぽいけれど、それほど酸っぱくないので、伊勢物語の時代にも、あれこれ重宝がられたことでしょう。

                 

                伊勢物語絵では最も古いとされる伊勢物語下絵巻梵字経の残欠は、ここの美術館が一番所有しています。

                 

                解説を読むと、「拙いながらも伸びやかで自由な表現である」などと書いてあります。

                 

                白畑よし先生も悲しむことでしょう。

                 

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                途中より、霰まじりの雪も降ってきました。

                 

                五色椿で有名な白毫寺が今回のゴールです。

                 

                鄙びた寺だからこそ、五色椿が似合うと感じる、当たり前のことですね。

                 

                 

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                紅梅 白梅

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                  紅梅、白梅。

                  いい加減に投げ入れました。

                  たくさん入れたけれど、少しずつ取っていって、こんなに寂しくなってしまいました。

                   

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                  花器は、自作。

                  伐採したあと、捨ててあったもの。

                  転がり落ちて、道端の溝に落ちて濡れ、朽ちかかっていました。

                  拾って、乾かし、漆をかけて。

                   

                  銘 義景

                   

                  岩間とぢし 氷も今朝はとけそめて 苔の下水 みちもとむらん

                   

                   


                  東博の梅

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                    聖路加病院へ所要で行ってきました。

                     

                    時間を取って、東博へ

                     

                    大将軍神社の男神像がお出迎へ

                     

                    12世紀 京の北方の守りでした。

                     

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                    紅梅、白梅があちこち、咲きごろでした。まさに馥郁たる香りを視覚として感じます。

                     

                    館内で梅の作品を探してみました。

                     

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                    仁清の茶碗

                     

                    仁清は、京土産みたいで嫌いでしたが、ガラス越しでなく、手にとり、お茶をいただいたときに、はじめて、仁清、仁清って騒ぐのが、わかったような気がしました。それから仁清は、好きにならなくてはいけないやきもの、と思うようにしました。

                     

                    禁欲的な表現は、覚悟を持って努力すれば、ある程度できるようになるけれど、艶、豊かさを表現することは、努力してもできない、天与の才が必要なのでしょうね。残念です。

                     

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                    柿右衛門 磁器

                     

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                    荒井寛方 明治という時代を感じます

                     

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                    鍔 江戸時代

                     

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                    海北友雪 江戸時代

                     

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                    銅 釣燈籠の窓の部分 室町時代

                     

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                    個人的には、この梅が一番好きです。

                     

                    写真に撮られた梅よりも、工芸として描かれた梅のほうに現実感があるのは、人は、目で観ていないで、記憶で見ているからなのでしょうね

                     

                     

                     


                    室内一瓢の燈

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                      寒中 椿のみが活けるのに事欠きません。

                       

                      ^貉厥僚を瓢箪に。

                       

                      藪椿を一回り小さくした椿です。

                       

                      目立たないけれど、寂びた味があります。

                       

                       

                      IMG_1152.JPG

                       

                       

                       

                      錦の椿 白い椿として、買ってきたのですが、育つうちに斑入りの椿になってしまいました。

                       

                      花器は、崩れた植木鉢みたいですが、関東の知人にいただいた円筒埴輪の残欠です。

                       

                      彼の言うことを信じれば、彼自身(70歳代)が敷地で掘ったら出てきて、40年間大切にしていたものとのことです。

                       

                      形は変化に乏しくぱっとしませんが、埴輪特有のあかあかとした趣があります。

                       

                      IMG_1160.JPG

                       


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